茂原の平穏は板金屋が護る!?~U字溝フタ作成~
弊社の歴史秘話をご一読くださった方にはご存じ、千葉県の茂原市内には会長の畑がございます。工場がある東京都とは違い、どこまでも見渡せそうな広大で澄んだ景色。遠くの空を眺めながら、のんびり散歩でもしたくなる、そんな景色。
しかし!景色に見惚れておろそかになった足元には、意外な危険が潜んでいるのです…!
そう、それがこのU字溝。コンクリートでできたものが老朽化により崩れたりズレたりでこんな惨状に。
そんな茂原の危険を排除すべく、会長が立ち上がったのです!!!
…というより、自宅の目の前に穴があったため自分でフタを作って塞いでいたのです(笑)
そうして次々と穴を塞いでいるうちになんと不動産会社様の目に留まり、この度正式にフタ作成をお請けいたしました!
使用した材は縞鋼板(しまこうはん)。よく階段などの足元で見かける、滑り止めのシマシマがついた板金です。これをプレス機で箱状に曲げて、ズレ防止に裏面にはアングル材を半自動溶接機で溶接して形が完成。今、製造シーンを撮影していなかったことを猛烈に後悔しております。
溝のフタやマンホールなどを、はめ込まれていない状態で見るのはなかなか新鮮ですね。今、裏面を撮影していなかったことを猛烈に後悔しております。
さて、これで終わりではございません。錆や腐食を防ぐため、メッキ処理を行います。今回行うのはドブメッキ(溶融亜鉛メッキ)。溶かした亜鉛にドブンと漬けるメッキ方法です。
協力企業様に外注し、帰ってきたのがこちら。
塗装やメッキ処理を行うと、やはり見栄えがガラッと変わりますね!金属らしい光沢がとても綺麗です。
しかしながら、ドブメッキ後に新たな問題が発生します。なにせ亜鉛の融点は419.5℃!そんな超高温に浸し、急冷した鉄は歪んでしまうのです!
みなさんも経験はございませんか?U字溝のフタや小さな段差用のスロープを踏んだ際に「ガタッ」ってなる経験。たまにすごい音が鳴ってしまい周囲の視線を感じるアレ。
あの微妙な不快感をなくすため、最後に歪みを矯正します。ハンマーを手に取り、御年81歳とは思えない迫力でフタを叩く会長。今日一番の後悔がやってまいりました。どうして撮っておかなかったんだ…
そうして完成したフタ、無事設置完了いたしました!
ご依頼いただいた不動産会社様からもご好評いただき、かくして茂原の平穏は保たれたのであった…
身近にある危険や不便、板金で解決してみませんか?AISが助太刀いたします!